『シルバーウィーク』 は『敬老の日』だから?

『シルバーウィーク』 は『敬老の日』だから?『シルバーウィーク』 は『敬老の日』だから? 『シルバーウィーク』 という言葉を今回初めて知りました。

 

なるほど、ゴールデンウィークに関連し、第二の大型連休みたいなイメージで良い命名だと感じました。

 

ただ、「シルバー」という言葉は、「敬老の日」が入っているからとのことなのでしょうか?

 

だとしたら、「もみじマーク」の時みたく、高齢者の方からの反発や反感などがあるのではないでしょうか?

 

もしかして、呼び方が変わることもあり得るでしょうか?秋の「シルバーウィーク」は春の「ゴールデンウィーク」との対比で呼ばれているもので、「敬老の日」の有無は関係ありません。

 

国民の祝日に関する法律」の改正で「敬老の日」が移動祝日化された際、「老人福祉法」も改正され、その第5条の2で《老人の日は九月十五日とし、老人週間は同日から同月二十一日までとする》とされました。

 

老人福祉法

 

 

つまり、祝日としての「敬老の日」である9月第3月曜日とは別に、9月15日が「老人の日」、9月15日〜21日が「老人週間」と定められているため、いわゆる「シルバーウィーク」の「シルバー」に「シルバーシート」のような「高齢者」の意味合いがあるなら、その期間は9月19日〜23日の大型連休ではなく、9月15日〜21日の「老人週間」をさすことになるでしょう。

しかし、実際には「シルバーウィーク」というのは、9月15日〜21日の「老人週間」ではなく、9月19日〜23日の秋の大型連休をさしています。

 

また、9月の5連休は「敬老の日」と「秋分の日」のタイミングによるため、次は2015年となる見込みで、毎年あるわけではありません。

現在「シルバーウィーク」と呼ばれている9月の5連休とは別に、「体育の日」と「勤労感謝の日」の日付を変更して「文化の日」と合わせて11月に大型連休「シルバーウィーク」を作る構想があるようです。

 

したがって、「敬老の日」の有無にかかわらず、春の大型連休を「ゴールデンウィーク」と呼ぶことから、秋の大型連休を「シルバーウィーク」と呼ぶもので、もし毎年11月に「シルバーウィーク」が出来るようになれば、数年に1度の9月の5連休の呼び方は変わると思います。

 

もともと「シルバーウィーク」という呼称は、11月3日の「文化の日」の前後は各地で文化祭・展覧会などのイベントがあり、映画の興行成績もよかったことから、昭和26年(1951年)、映画会社の大映が、4月29日〜5月5日の期間を「ゴールデンウィーク」、11月3日の「文化の日」を中心とした期間を「シルバーウィーク」と名付けたものの、当時は大型連休だった「ゴールデンウィーク」という呼び方しか普及しなかったものです。

 

今回の「シルバーウィーク」は、2009年の9月の5連休に目をつけた旅行業界などが、この期間を狙った旅行企画を「シルバーウィーク」プランと銘打って早々と宣伝し始めたものですが、2009年は9/19〜9/23が5連休になるので「シルバーウィーク」だという記事は、遅くても2007年4月以前からあります。

 

 

 

 

ちなみに、Wikiの「シルバーウィーク」の項目には、《語源としては金に対しての銀のほか、連休の中に敬老の日が含まれるためにシルバーシート(優先席)から取られたともいわれる》と書いてありますが、これは「シルバーウィーク」という言葉自体は1950年代から存在していることを考慮せずに、今年の9月の5連休だけをみた後付けで《〜ともいわれる》と書いているにすぎません。

また、Wikiの「シルバーウィーク」の項目には、

《日本の映画界が11月下旬の勤労感謝の日の前後をシルバーウィークと称して興行を打っていた》

と書いているにもかかわらず、

ゴールデンウィーク」の項目には、

大映は続いて秋の文化の日を中心とした期間を「シルバーウィーク」と名付けたが、こちらは定着しなかった》

と書いていて、説明が矛盾しているため、あまりあてにはなりません。

 

シルバーウィーク - Wikipedia

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ゴールデンウィーク - Wikipedia

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