パイオニア10号や、ボイジャー1号、2号はい
パイオニア10号や、ボイジャー1号、2号はいずれ回収できる日がくると思いますか? パイオニア10号や、ボイジャー1号、2号はいずれ回収できる日がくると思いますか? 永遠にできませんし、する気も無いことを断言します。
そもそもパイオニア10・11号は既に交信を絶っているので細かな位置は判りません。
外縁天体に衝突して粉々になっていたとしても全くわからない状態なのです。
ボイジャーの原子力電池も持って20年ほどですが、現在の技術力ではとても追いつけません。
20年後は現在よりも更に20年分遠くに行き、交信が途絶えて終わりです。
多くを語るつもりは毛頭ありませんでしたが・・・
光速の10%のスピードを持つ・・・これが核融合に依存していると言うことであれば、尚更論外です。
この手の星間移動話は私も中学時代までには(20年ほど前だが)素人勘定でも本格的に実現可能かどうか、数日に渡って研究してみましたが、凡そ与太話だということを結論付けてレポートにしています(学校(月や金星の満ち欠けや内惑星、外惑星レベルを”理科”で教えてくれる中学校)に提出したのだが、「地球を守ろう」的な、他のクラスメートらが提出した低レベルな作文と共にゴミにされてしまったが・・・)。
先ず、燃料(燃焼させる材料ではない)となる軽水素の量、また軽水素に点火させるステップとして、初期に投じるウランなど放射線元素を核分裂させたり、更に余熱を駆って重水素やリチウムに点火させるということまで踏まえると膨大な量を搭載しなければなりません。
それが果たして推進剤(語弊は承知です、見逃してください)として機能するかどうかも、耐え得る鋼材の調達や技術的な制御等、非常に難題です。
また、膨大な積載量を積んだまま、地上では放射能をばら撒けないので核融合しながらロケットを発射させるわけにも行かず、核融合にシフトするのは、噴射口が地球方向から外れる、木星辺りでフライバイした後が理想です。
ともすれば積載量が膨大なロケットは従来の手法では発射できず・・・仮に発射したら地上に大きなクレーターを残す可能性もあり、大問題になりかねないので選択肢には当然入りません。
また、目標地点ではどうやって減速するのでしょう?
制御の技術は??
更に回収して地球に戻るなんて、技術的云々かんぬんは置いといても、それまでの航行により放射能に塗れた機体を受け入れる国がどこにあるというのでしょう?
もっと言ってしまうと、仮に核融合にこだわらずに実行し得る技術や物資が満たされたとしても、間違いなく全ての国の国家予算を併せても全く足りないほどコストが掛かることから、これ程の技術を擁し想像を絶するコストを掛けて、モノの役にも立たないパイオニアやボイジャーを回収する暴挙的発想は、費用対効果の面で経営観念がゼロと揶揄されても文句は言えません(冒頭でする気も無い・・・と記載した旨)。
浮世離れした学者が、学者たる発想で終わってしまう所以です(恐らく1件の駄菓子屋すらキャッシュフローが理解できずに簡単に潰してしまうでしょう)。
技術革新が進もうが、時代が変わろうが、資本主義が存続する限りこの辺りの概念は遠い将来においてもほぼ不変と思いますよ。
結論から、どれも帯に短し襷に長しで、現実論からは掛け離れています。