会計学について質問します。

会計学について質問します。

正常営業循環基準と1年基準がありますが、では1年基...会計学について質問します。

正常営業循環基準と1年基準がありますが、では1年基準のメリットって。

 

わかるかた。 1年基準は、財務状況を反映するために有用です。

 

例えば、1年以内に返済しなければいけない買掛金が100万円あって、

1年以内に回収される売掛金が50万円しかなければ、追加の融資を受けない限り資金ショートを起こしてしまうという状況がBSに開示されます。

このように、1年という基準で、早く回収・返済されるものと遅く回収・返済されるものを区別し、それぞれの資産と負債を比較することは財務状況を把握する上で有用です。

 

とはいえ、業種業態によってはそのような区分が返って誤解を招く場合があります。

例えば、植林業者が山に木を植えて10年後伐採する、という場合、10年スパンで事業計画を立ててるわけです。

このような場合に、棚卸資産を全て固定資産としてしまう事は、事業の状況を正しく開示しないことになります。

売掛金と買掛金についても、両者を並べて開示するという事が大事であり、「事業の状況」を開示する観点からは安直に流動資産と固定資産に按分してしまわない方が良いわけです。

 

つまり、

財政状態開示⇒期間で分割が望ましい

事業状況の開示⇒流動・固定に区分することで実体が解りづらくなる

 

この事業状況の開示に対応するのが正常営業循環基準

財政状態の開示に対応するのが1年基準です。